量子コンピューターの会社は、どんな型に分かれるか

量子コンピューターを作る会社だけが「量子の会社」ではありません。機械そのものを作る会社、機械を動かす制御装置を作る会社、機械の上で動く計算の手順(アルゴリズム)や道具を作る会社、通信やセンサーなどコンピューター以外の量子技術を扱う会社があります。さらに、国の研究機関や大学院大学も、研究員を募集します。働く先として見るなら、この違いが仕事の中身の違いになります。

経済産業省の資料(2026年7月8日)は、マッキンゼーの調査として、2026年現在で量子分野に取り組む企業が300社以上あると紹介しています。この記事に載せたのは、そのごく一部です。公式の発表や採用ページを開いて仕事の中身を確かめられた会社と機関だけを載せ、確かめられなかった会社は入れていません。載っていない会社に取り組みが無いという意味ではありません。会社の良し悪しや順位づけはしていません。株や投資の話もしません。

型この記事で公式の資料を確かめた会社・機関社・機関数うち当サイトに掲載掲載中の求人
大手企業富士通、NEC、東芝、日立製作所、NTT511件
国産機を作るスタートアップOptQC、Yaqumo、Qubitcore、Nanofiber Quantum Technologies4333件
ソフトウェア・活用支援QunaSys、Jij、Quanmatic、Quemix、フィックスターズ(Fixstars Amplify)5430件
装置・通信・センサーQuEL、LQUOM、Quantum Zero3315件
国の研究機関・大学院大学理化学研究所 量子コンピュータ研究センター、産業技術総合研究所 G-QuAT、情報通信研究機構(NICT)、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、QST5434件
海外勢の日本での取り組みIBM、Quantinuum、QuEra、ORCA Computing415件

2026年11月5日時点で量子ジョブに掲載中の求人の集計(各社の公式の採用ページから取得)。業界全体の統計ではありません。

確かめた会社と機関を1つの表にまとめます。右の2列は、この記事のいちばんの目的です。当サイトに求人を載せている会社は、その時点の掲載中の件数を、求人データから数えて出しています。載せていない会社は、公式の採用ページの入口を示します。

表の読み方

「掲載なし」は、当サイトに求人を載せていないという意味です。その会社に求人が無いという意味ではありません。「採用の窓口」は応募先の入口で、量子の仕事を募集中という意味ではありません。

型会社・機関方式・領域公式で確かめた取り組み(要約)当サイトの掲載中採用の窓口
大手企業富士通超伝導理研と256量子ビット機を開発(2025年4月発表)掲載なし富士通 キャリア採用
大手企業NEC量子暗号通信(QKD)QKD の研究開発。東名阪約600kmの実証に参加(2026年6月発表)1件NEC キャリア採用
大手企業東芝量子暗号通信(QKD)1999年に量子暗号の研究を開始。QKD 装置を提供掲載なし東芝 採用情報
大手企業日立製作所シリコン2030年度に1,000量子ビット規模の試作機を目指す掲載なし日立 採用情報
大手企業NTT光OptQC と資本業務提携。2030年度に100万量子ビット級を目指す掲載なしNTT研究所 採用情報
国産機OptQC光光量子コンピュータ1号機「MoQuren」が産総研 G-QuAT で稼働掲載なしOptQC 採用情報
国産機Yaqumo中性原子2027年度中にFTQC試作機の開発を目指す14件Yaqumo の採用ページ
国産機Qubitcoreイオントラップイオントラップと光接続を組み合わせた分散型の量子計算14件Qubitcore の採用ページ
国産機Nanofiber Quantum Technologies中性原子(接続システム)ナノファイバー共振器を使った接続システム5件Nanofiber Quantum Technologies の採用ページ
ソフト・活用QunaSysソフトウェア(方式を問わない)化学・材料・CAE の量子アルゴリズムと QURI SDK14件QunaSys の採用ページ
ソフト・活用Jijソフトウェア・最適化量子・最適化のプラットフォーム JijZept7件Jij の採用ページ
ソフト・活用Quanmaticソフトウェア・最適化数理最適化と量子コンピューティングのソリューション5件Quanmatic の採用ページ
ソフト・活用Quemixソフトウェア(アルゴリズム)量子アルゴリズムの研究開発と導入支援4件Quemix の採用ページ
ソフト・活用フィックスターズイジングマシン・量子最適化クラウド基盤 Fixstars Amplify掲載なしフィックスターズ 採用情報
装置・通信・センサーQuEL制御装置制御装置「QuEL-1」とミドルウェア5件QuEL の採用ページ
装置・通信・センサーLQUOM量子通信(量子中継器)量子インターネットに必要な量子中継器9件LQUOM の採用ページ
装置・通信・センサーQuantum Zero量子センサ(ダイヤモンド)ダイヤモンド量子センサの開発1件Quantum Zero の採用ページ
研究機関理化学研究所 量子コンピュータ研究センター超伝導・光・冷却原子・理論ほか研究チームごとの公募。国産機「叡-Ⅱ」の運用11件理化学研究所 量子コンピュータ研究センター の採用ページ
研究機関産業技術総合研究所 G-QuAT複数方式の計算機を集める拠点量子・AI融合のビジネス開発拠点(つくば)3件産業技術総合研究所 G-QuAT の採用ページ
研究機関情報通信研究機構(NICT)量子通信・量子暗号量子鍵配送、量子インターネットの研究8件情報通信研究機構(NICT) の採用ページ
研究機関沖縄科学技術大学院大学(OIST)量子物理・量子情報量子の研究ユニットのポスドクなど(沖縄)12件沖縄科学技術大学院大学(OIST) の採用ページ
研究機関QST量子科学技術全般国の研究機関。事務・技術・研究の職種掲載なしQST 採用サイト
海外勢IBM超伝導理研の神戸の施設に IBM Quantum System Two が稼働掲載なしIBM Careers
海外勢Quantinuumイオントラップ理研の和光に「黎明」。日本勤務の募集あり5件Quantinuum の採用ページ
海外勢QuEra中性原子産総研 G-QuAT の計算機群に名前が挙がる掲載なし日本での窓口は確かめていない
海外勢ORCA Computing光豊田通商を通じて日本の企業向けに設置(経産省資料)掲載なし日本での窓口は確かめていない

2026年11月5日時点で量子ジョブに掲載中の求人の集計(各社の公式の採用ページから取得)。業界全体の統計ではありません。

採用の窓口がある大手企業は、ほとんどが量子以外の事業も広く持つ会社です。窓口のページに載っているのは会社全体の募集で、量子の仕事の募集が含まれるかどうかは、窓口を開いて確かめる必要があります。当サイトに求人を載せているのは、公式の採用ページから求人を取得できた会社と機関です。

方式の違いは、仕事の違いになる

量子コンピューターには、量子ビットの作り方によっていくつかの方式があります。量子ビットとは、量子コンピューターが情報を持つ基本の単位です。方式が違えば、機械の中身が違い、必要な専門も変わります。公式の資料に書かれた説明を、会社の表と合わせて整理します。

方式公式の資料に書かれた特徴この記事に出てくる会社・機関
超伝導機械の中を約20ミリケルビン(摂氏マイナス273.13度)の極低温に保つ。冷凍機の中の発熱と冷却能力のつり合いが設計の課題になる(富士通・理研の発表)富士通、理研、IBM
光極低温の冷却が要らず、室温・常圧で動く。既存の光通信技術と相性がよいとされる(産総研の発表)OptQC、NTT、ORCA Computing
中性原子量子ビットを大きくしやすい一方、誤り訂正と計算の速さに課題がある(Yaqumo の募集ページ)Yaqumo、QuEra、Nanofiber Quantum Technologies(接続システム)
イオントラップ電磁場でイオンを閉じ込める。ゲートの精度が高く、接続が柔軟で、量子の状態を長く保てるとされる(Qubitcore の説明)Qubitcore、Quantinuum
シリコン既存の半導体の製造技術を使えるため、大規模化に向く方式として期待されている(日立の発表)日立製作所
イジングマシン(量子アニーリングなど)組み合わせ最適化の問題を解く専用の機械。量子の効果を使う量子アニーリングが注目されている(フィックスターズの説明)フィックスターズ

方式に関係なく必要になる仕事もあります。制御装置(QuEL)、ソフトウェアとアルゴリズム(QunaSys、Jij ほか)、量子通信(LQUOM、NICT)、量子センサ(Quantum Zero)は、特定の方式の会社だけが扱うものではありません。経済産業省の資料(2026年7月8日)も、2028年頃以降の early FTQC 機、2031年頃以降の FTQC 機の導入を見据えて、国産の開発を促進しつつ段階的に方式を絞り込むことも含めて技術評価・審査を行うと書いています。FTQC は誤り耐性型量子コンピューター(計算中の誤りを訂正できる機械)の略で、early FTQC はその初期の段階です。方式の優劣は、この記事では判断しません。

当サイトに掲載中の求人は、いま何件か

2026年11月5日時点で、当サイトに掲載中の求人は16社・機関の118件です。職種ごとに数えると次のとおりです。これは当サイトが公式の採用ページから取得した求人だけの数字で、業界全体の求人の数ではありません。

職種件数公表された年収の下限の中央値上限の中央値
研究職(理論・基礎・研究開発)42件600万円1,000万円(9件で集計)
事業開発・営業・PM23件1,000万円1,500万円(8件で集計)
量子ハードウェア・装置23件500万円1,200万円(7件で集計)
コーポレート16件725万円1,200万円(10件で集計)
量子ソフト・アルゴリズム開発11件600万円1,000万円(5件で集計)
オープンポジション(随時応募)3件500万円1,200万円(2件で集計)

2026年11月5日時点で量子ジョブに掲載中の求人の集計(各社の公式の採用ページから取得)。業界全体の統計ではありません。年収は募集要項の想定の幅で、固定残業代を含む場合があります。

研究機関の公募(月額の給与が多い)とインターンは、会社の正社員の求人と数え方が違うため、年収の集計から外しています。年収の集計の見方は量子の仕事の年収で、職種ごとの仕事の中身は量子の仕事と職種で説明しています。

量子コンピューターの求人をチェック

求人一覧を見る

大手企業は、量子の何をしているか

大手企業は、量子コンピューターそのものを作る会社と、量子暗号通信など周辺の技術を作る会社に分かれます。どの会社も、量子以外の事業を持つ大きな組織の一部として取り組んでいます。公式の発表で確かめたことを、会社ごとに書きます。

富士通(超伝導)

富士通は理化学研究所と、2021年4月1日に「理研RQC-富士通連携センター」を共同で設立しました(理研の紹介ページ)。目的は、誤り耐性のある超伝導量子コンピューターの実現に向けた基盤技術の開発です。

2025年4月22日の発表では、2023年10月に公開した国産二号機の64量子ビット機の技術をもとに、新しい高密度実装技術で、256量子ビットの超伝導量子コンピューターを実現したと発表しました。発表は、外部のユーザーに提供されている超伝導量子コンピューターとしては世界最大級(2025年4月現在、富士通調べ)としています。2025年度の第1四半期中に、企業や研究機関に向けた提供を始めるとしています。同じ発表は、初期の FTQC で実用レベルの問題を解くには少なくとも6万量子ビットが必要と予測されている、と書いています。また、2026年の1,000量子ビットのコンピューターの構築と公開に向けて研究開発を進め、富士通の本店(川崎市)の Fujitsu Technology Park に建てる量子棟に置く予定だとしています(富士通の発表)。

経済産業省の資料(2026年7月8日)は、富士通について、2026年内に量子棟(2025年度竣工)に世界最大規模の1,000物理量子ビットの超伝導量子コンピューターを構築する予定だと書いています。1,000量子ビット機の完成の発表があったかは、確認の時点では確かめられませんでした。同じ資料の国産機の表には、2030年度の1万物理量子ビット超の機械に向けた研究開発を実施中で、2035年度に1,000論理量子ビット機の実現を目指すとあります。

採用: 公式の富士通 キャリア採用の入口があります。当サイトには、富士通の求人は掲載していません。窓口を開いて量子の募集の有無までは確かめられなかったためです。

NEC(量子暗号通信)

NEC のキャリア採用サイトには、セキュアシステムプラットフォーム研究所の「リサーチエンジニア(量子セキュリティ領域)」の募集が出ています。セキュアシステムプラットフォーム研究所の量子セキュリティ領域の募集要項(2026年11月3日に確認)の職務内容では、量子鍵配布(QKD)と耐量子暗号(PQC)を組み合わせた鍵の管理基盤を、社会に出すための研究開発と事業化を行うとあります。QKD は、量子の性質を使って暗号の鍵を届ける技術です。同じ説明に、NEC は20年にわたって量子暗号技術の研究開発をリードしてきたと書かれています(募集要項)。

2026年6月30日には、NTTドコモビジネス・東芝・NEC の3社が、総務省と NICT が進める量子鍵配送の社会実装の一環として、東名阪を結ぶ約600kmの広域量子暗号通信ネットワークの構築を始めると発表しました。東芝と NEC は、それぞれ量子鍵配送装置の提供とネットワークの構築、技術検証、ユーザーの実証を担当します(東芝のニュースリリース)。

量子コンピューターの機械そのものについては、当時の報道(共同通信、2026年9月9日の配信)が、NEC は量子コンピューターの実機の開発から撤退したと伝えました(熊本日日新聞に載った共同通信の記事)。確認の時点では、この点についての NEC の公式の発表は見つけられませんでした。NEC は2026年10月2日に、大鵬薬品工業などと進める、量子計算技術を使った次世代のがん免疫療法の共同研究開発が、NEDO の実証事業に採択されたと発表しています(NEC のプレスリリース)。この記事では NEC を、量子コンピューターの機械を作る会社ではなく、量子暗号通信の会社として載せています。

採用: 当サイトに題名に「量子」が入る求人を1件掲載しています(NEC)。公式の窓口はNEC キャリア採用です。NEC は大きな会社なので、量子以外の求人も多数あります。当サイトに載せているのは、題名に量子が入るものだけです。

東芝(量子暗号通信)

東芝の量子暗号通信のページによると、東芝は欧州研究所傘下のケンブリッジ研究所で、1999年に量子暗号の研究を始めました。2003年に100kmを超える光ファイバー上の量子鍵配送を実現し、2010年に鍵配送速度が毎秒1メガビットを超え、2017年には毎秒10メガビットを超えたと説明しています。製品は、データを運ぶ光ファイバーを共有できる多重化モデルと、鍵配送の速度と距離を最大にした長距離モデルの2つのハードウェアがあり、鍵を管理するソフトウェアなども提供しています(東芝の量子暗号通信)。

採用: 公式の東芝 採用情報の入口があります。当サイトには、東芝の求人は掲載していません。

日立製作所(シリコン)

日立は2026年7月22日に、NEDO の公募「社会課題解決に向けた量子コンピュータ次世代機開発・実証の加速」に採択されたと発表しました。インテル株式会社と共同で提案したもので、産総研との共同研究を通じて進めます。実施期間は2029年3月までの予定です。発表によると、シリコン量子コンピューターは既存の半導体の製造技術を使えるため、大規模化に向く方式として期待されています。

計画の節目は、2027年度までにクラウド公開、2028年度に100量子ビット、2030年度に1,000量子ビット規模の、量子誤り訂正符号を実装したシリコン量子コンピューターの試作機です。開発項目には、100量子ビット級のチップの設計とパッケージング、インテルの18Aプロセスをもとにした製造、チップの設計に使う設計キット(PDK)の開発が入っています(日立の発表(PDF))。

採用: 公式の日立 採用情報の入口があります。当サイトには、日立の求人は掲載していません。

NTT(光)

NTT は OptQC と2025年11月に連携協定を結び、2026年8月3日には資本業務提携契約を結んだと発表しました。NTT は OptQC への出資を予定しています。目標は、2030年度までに、誤り耐性を備えた100万量子ビット級の光量子コンピューターを実現することです。計画では、2027年度までに1万量子ビット級を実現し、2028年度にその実機を使ったユーザー企業との実証(PoC)を始めるとしています。この発表の量子ビット数は物理量子ビット数です。協定の後、NTT は厚木研究開発センタに、光量子コンピューターの研究開発拠点を立ち上げたと書いています(NTT のニュースリリース)。

採用: 公式のNTT研究所 採用情報が、新卒・経験者などの入口です。当サイトには、NTT の求人は掲載していません。

国産の量子コンピューターを作るスタートアップ

機械そのものを作るスタートアップは、方式ごとに別の会社が出ています。仕事は、実験物理・光学・レーザー・制御ソフトなどのエンジニアや研究者が中心ですが、事業開発や広報、コーポレートの募集もあります。経済産業省の資料(2026年7月8日)の「国産量子コンピュータの開発ベンダー」の頁(12ページ)には、ここに挙げる OptQC・Yaqumo・Qubitcore の名前が出ています(表は、後の節で原文のまま紹介します)。NanoQT は、同じ資料の国内サプライチェーンの頁(13ページ)に出ています。

OptQC(光)

OptQC は2024年9月2日に設立された、東京都豊島区の会社です。東京大学の古澤研究室の光量子技術の基礎研究を起点に、光量子コンピューターの社会実装を目指すと、公式の企業情報に書かれています。産総研の2026年7月21日の発表によると、OptQC の1号機「MoQuren」を G-QuAT に設置して稼働を始めました。商用化を見据えた国産の光量子コンピューターが、実際の研究・開発の環境に入るのは世界初の事例だと説明しています(産総研の発表)。

公式の開発ロードマップは、3種類の機械を並べています。1号機は安定した動作に特化したモデルで、構築は2025年度から2026年度、商用利用の開始は2026年度の予定です。次の「高速・大規模モデル」は2026〜2028年度に構築して2028年度、「量子ビット・アナログハイブリッドモデル」は2027〜2029年度に構築して2029年度の予定です。ロードマップは現時点の予定で、変わる可能性があると断っています(OptQC の開発ロードマップ)。

採用: 公式のOptQC 採用情報は、光量子の分野に加えて、光通信技術、光学設計、半導体やナノフォトニクスの知識など、関連分野の人材も歓迎すると書いています。選考の流れは、応募フォームから履歴書と職務経歴書を出し、面接を2〜3回(研究開発職は発表あり)、内定です。確かめた時点では、個別の職種名の一覧は載っていませんでした。当サイトには、OptQC の求人は掲載していません。

Yaqumo(中性原子)

Yaqumo は、京都大学の高橋研究室と分子科学研究所の大森研究室の研究成果をもとに、2025年4月に設立された会社です。公式の求人一覧によると、イッテルビウム原子を使った量子ゲートや制御システム、誤り訂正の技術を開発し、2027年度までに誤り耐性量子コンピューターのプロトタイプ機を完成させる計画です。2025年に約7億円を調達し、NEDO の大型の補助金事業に採択されたとも書いています(Yaqumo の求人一覧)。

採用: 求人一覧には、量子実験物理の研究者、光学機構設計とレーザーのエンジニア、制御系ソフトウェア(物理回路コンパイラ)のエンジニアといった技術職に加えて、経営企画、広報、理論やアルゴリズム分野の研究連携、採用担当の募集が並んでいます。当サイトの掲載中は14件です(Yaqumo)。

Qubitcore(イオントラップ)

Qubitcore は、イオントラップ方式の量子コンピューターで、拡張のしやすさと誤り訂正の課題を解くことを掲げる会社です。公式サイトは、OIST(沖縄科学技術大学院大学)との連携による研究の環境を案内しています。経済産業省の資料は、OIST 発のスタートアップで、イオントラップの技術と光で量子を接続する技術を組み合わせた、分散型の量子計算の構造の研究開発を行っていると紹介しています。

採用: 公式の採用ページに並ぶ14職種のうち、研究者、ハードウェアエンジニア、制御ソフトウェアのエンジニア、ラボマネージャー、プロジェクトマネージャー、学生インターンは沖縄勤務、CEO オフィス、財務、事業開発、コーポレート、人事労務は横浜の本社勤務です(Qubitcore Careers)。当サイトの掲載中は14件です(Qubitcore)。

Nanofiber Quantum Technologies(NanoQT)

NanoQT は、共振器量子電気力学(cavity QED)をもとにした、光ファイバーでつなぐ接続の仕組みで、ネットワーク型の量子コンピューティングの基盤を作ると説明する会社です。経済産業省の資料は、早稲田大学発のスタートアップで、中性原子型の量子コンピューターの接続システムを開発していると紹介しています。公式の採用ページには、事務所として東京、米国のパロアルト(カリフォルニア州)とカレッジパーク(メリーランド州)が載っています。

採用: 公式の採用ページの募集は、ハードウェアの研究職(出社)、理論の研究職2つ(ハイブリッド勤務)、ハードウェアと理論のリサーチインターンです(NanoQT Careers)。当サイトの掲載中は5件です(Nanofiber Quantum Technologies)。

ソフトウェアと活用を支える会社

量子コンピューターは、機械だけでは役に立ちません。どの問題をどういう手順で計算させるかを考える人が要ります。ここに挙げるのは、アルゴリズム、ソフトウェア、最適化、導入の支援を事業にする会社です。方式を問わず仕事があり、化学や数学、情報科学の経験を生かしやすい分野です。

QunaSys

QunaSys は、産業への応用を開く先端研究と、実用化を支える技術開発で、量子コンピューターの価値を引き出す会社です。公式サイトは、様々なハードウェアに対応する研究開発向けの SDK「QURI SDK」を提供していると書いています。2026年10月には、シャープと次世代の電池材料の探索に量子計算を使う取り組みを進めること、1,024基の NVIDIA GPU を使って3億ゲートを超える量子回路のシミュレーションに成功したことを発表しています(QunaSys 公式サイト)。経済産業省の資料は、大阪大学発で、素材・化学・製薬の分野の量子アルゴリズムを開発する会社と紹介しています。

採用: 公式の求人一覧(HRMOS)には、エンジニア(FTQC のアーキテクチャ、コンパイラ、LLM)、リサーチャー(量子、化学、CAE)、事業開発、コーポレート、プロダクトマネージャー、インターンが並んでいます。公式の採用ページは、勤務はリモートワークで、フレックスタイム制(コアタイムなし)と案内しています。当サイトの掲載中は14件です(QunaSys)。

Jij

Jij は、最適化、AI、量子コンピューティングを事業分野に掲げる会社です。公式の採用ページには、日本(東京・港区)、英国、ドイツの拠点の住所が載っていて、米国の名前も挙がっています。経済産業省の資料は、東京科学大学発のスタートアップで、量子・最適化のプラットフォーム JijZept を提供し、英・独・米の3拠点で事業を展開していると紹介しています。

採用: 公式の採用ページは、最適化を軸に顧客の課題を解く人材を募集しています(Jij 採用情報)。当サイトには、題名に「量子」が入る募集だけを載せていて、掲載中は7件です(Jij)。数理最適化だけの募集は、当サイトの掲載の対象外です。

Quanmatic

Quanmatic は、量子技術の社会実装を掲げる会社で、所在地は東京都新宿区の早稲田大学40号館です。公式の採用ページに並ぶ職種は、ソリューションマーケティング、成長戦略、プロジェクトマネージャー、数理最適化エンジニア、ソフトウェア・フルスタックエンジニアの5つです。福利厚生には、リモートワーク(エンジニアは首都圏以外に住む人も可)、フレックスタイム制または裁量労働制(職種による)、ストックオプション制度が挙がっています(Quanmatic Careers)。経済産業省の資料は、産総研 G-QuAT の本部棟に入居する機関として、Quanmatic の名前を挙げています。当サイトの掲載中は5件です(Quanmatic)。

Quemix

Quemix は、量子アルゴリズムの研究開発と、量子技術を導入するための支援(コンサルティング)を行う会社です。公式の採用ページの枠は、量子アルゴリズム研究開発スペシャリスト、コンサルティング・セールス、マーケティング、インターンシップ・リサーチアルバイトの4つです(Quemix CAREER)。採用ページには勤務地や年収の記載がありません。当サイトの掲載中は4件です(Quemix)。

フィックスターズ(Fixstars Amplify)

フィックスターズの Fixstars Amplify は、イジングマシン向けの SDK と実行環境からなるクラウド基盤です。公式サイトは、利用できる量子アニーリングやイジングマシン、数理最適化のソルバー、ゲート式量子コンピューターに対応していると説明しています(Fixstars Amplify)。フィックスターズの会社全体のサイトは、FPGA、量子、フラッシュメモリなど専門の領域に特化したサービスを紹介しています。

採用: 公式のフィックスターズ 採用情報があります。当サイトには、フィックスターズの求人は掲載していません。量子に関わる募集の有無は確かめられていません。

装置・通信・センサーの会社

量子の技術はコンピューターだけではありません。機械を動かす制御装置、遠くの機械をつなぐ通信、微小な量を測るセンサーにも、会社があります。経済産業省の資料(2026年7月8日)は、日本はケーブルや制御装置などの部品・素材の製造能力に強みを持つ、と書いています。

QuEL(制御装置)

キュエル株式会社は、大阪大学の技術をもとに、量子コンピューターの制御装置を開発・販売する会社です。公式サイトは、制御装置「QuEL-1」を、各機能を1つのユニットにまとめて小型にし、複数を並べて同期させれば量子ビットを増やせる装置と説明しています。2026年4月30日には、JST ムーンショット型研究開発事業の目標6(2050年までに誤り耐性型の汎用量子コンピューターを実現する)の第2期の研究プロジェクトに参画したと発表しました(QuEL 公式サイト)。

採用: 制御装置は、FPGA、マイコン、マイクロ波制御、ソフトウェアなど様々な技術が必要なため、研究者に加えて多様なエンジニアが要ると採用ページは説明しています。募集は、ハードウェアエンジニア、ソフトウェアエンジニア、量子コンピューターのリサーチャー、プロダクトマネージャー、フィールドアプリケーションエンジニアの5職種です。副業の相談や、カジュアル面談も受け付けています(QuEL 人材採用)。当サイトの掲載中は5件です(QuEL)。

LQUOM(量子通信)

LQUOM は横浜国立大学発の会社で、遠くまで量子通信を届けるための装置「量子中継器」を開発し、量子インターネットの実現を目指しています。公式の募集ページによると、設立は2020年6月、従業員は28名、本社は神奈川県横浜市保土ケ谷区です。公式サイトは、2026年9月24日にデンマークに初の海外子会社を設立したと発表しています(LQUOM 公式サイト)。経済産業省の資料は、量子中継器に必要な量子光源や量子メモリなどのコア技術を開発する会社と紹介しています。

採用: 公式の募集ページは、正社員9件(日本語5件、英語4件)と案内しています(LQUOM 採用情報)。当サイトの掲載中は9件です(LQUOM)。

Quantum Zero(量子センサ)

Quantum Zero は、ダイヤモンド量子センサを核にした量子計測の技術と、それを現場で使うための設計・実装で、これまで見えなかった現象を見えるようにするスタートアップです。公式の採用ページは、エネルギー、インフラ、防衛、防災、製造業などの領域を挙げています。募集は、量子センサ開発エンジニアの1職種です(Quantum Zero RECRUIT)。当サイトの掲載中は1件です(Quantum Zero)。量子センサ全般は量子センサとはで、量子通信は量子通信とはで説明しています。

国の研究機関と大学院大学

研究機関の募集は、会社の求人と見え方が違います。多くは研究チームごとの公募で、任期付きの契約や、随時の受付があります。給与は月額で書かれることが多く、年収の集計とは分けて見る必要があります。公式の公募ページと、会社ページの「研究機関の公募」の札を合わせて読んでください。

理化学研究所 量子コンピュータ研究センター(RQC)

理研は2021年に量子コンピュータ研究センターを設立し、国の戦略に基づく量子技術イノベーション拠点の中核の組織として活動していると、理研の発表に書かれています。2026年3月26日には、大阪大学との共同研究グループが、144量子ビットチップを搭載した新型の量子コンピューター「叡-Ⅱ」のクラウドサービスを始めたと発表しました。同じ発表は、2023年3月に導入した初号機「叡」を、超伝導方式による64量子ビットチップの国産量子コンピューターと説明しています(理研の発表)。

理研には、方式の違う商用の量子コンピューターも置かれています。イオントラップ型の Quantinuum の H1「黎明」は2025年2月から和光地区で、超伝導型の IBM Quantum System Two は2025年6月から神戸地区の計算科学研究センターで稼働し、どちらもスーパーコンピューター「富岳」との連携を進めるプロジェクトの一部です(理研の発表)。

採用: 公募ページには、研究チームごとの募集(上級研究員・研究員・特別研究員、テクニカルスタッフ、パートタイマーなど)が並びます。多くは任期制で、受付は候補者が決まるまでの随時型です。当サイトの掲載中は11件です。パートタイマー・アルバイト・事務の募集は載せていません(理化学研究所 量子コンピュータ研究センター)。公式の入口は理化学研究所 量子コンピュータ研究センター の採用ページです。

産業技術総合研究所 G-QuAT

産総研は2023年7月27日に、量子・AI 融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)を設立しました(産総研マガジン)。センターの公式ページは、量子コンピューティングと AI など従来型のコンピューティングを組み合わせた計算技術を確立し、社会に出すこと、ユースケースの創出、部品や素材の評価方法の開発と標準化、量子ビットの大規模集積に向けた量子デバイスの開発を進めると説明しています。所在地は茨城県つくば市です(G-QuAT)。

経済産業省の資料(2026年7月8日)は、G-QuAT を次のように位置づけています。複数の量子コンピューターの集まり(資料は富士通・QuEra・OptQC を挙げています)、GPU スーパーコンピューター、評価テストベッドを持つ拠点です。超伝導量子回路の共用ファウンドリ「Qufab」を運用し、2024年10月から外部に有償で公開しています。本部棟には国内外から8機関が入居して満室で、2028年1月に竣工予定のインキュベーション棟には、最大60社規模の連携企業が入居する構想です。

採用: 人材募集のページには、パーマネント型の研究職の公募(公募番号 G-QuAT-1〜7)と年俸制任期付研究員の公募(G-QuAT-11)が載っています。ページには、2026年11月21日の特別公開でキャリア相談コーナーを開く予定とも書かれています(G-QuAT 人材募集)。当サイトの掲載中は3件です(産業技術総合研究所 G-QuAT)。研究職の公募のページには締切の日付が書かれていないため、応募の前に各公募の募集要項で締切を確かめてください。

情報通信研究機構(NICT)

NICT の有期研究員の公募には、量子 ICT 協創センター(量子鍵配送、量子インターネットの実証)と、未来 ICT 研究所の小金井フロンティア研究センターの量子 ICT 研究室(超伝導量子回路、量子ネットワーク、量子光通信、光量子情報処理、量子通信理論)の募集が出ています(NICT 有期研究員の公募一覧)。耐量子計算機暗号の研究の公募も同じ一覧にありますが、量子技術そのものの研究ではないため、当サイトには載せていません。

採用: 当サイトの掲載中は8件、いちばん早い応募の締切は2026年11月30日です(情報通信研究機構(NICT))。研究員の公募は、締切までに書類をそろえて出す形です。応募の前に必ず公式の応募の案内で、書類と締切を確かめてください。

量子科学技術研究開発機構(QST)

QST は、量子科学技術を総合的・一体的に進めるため、2016年4月に設立された国の研究機関です。公式サイトによると、常勤職員は約1,300人(2025年度)です。採用サイトは、研究職、技術職(大型の装置や施設の運転・保守など)、事務職に分かれています(QST 採用サイト)。QST の研究分野は量子生命・量子医科学・量子ビームなど広く、量子コンピューターの研究に限った機関ではありません。この記事では、量子コンピューターに関わる募集の有無までは確かめていません。当サイトには、QST の求人は掲載していません。

沖縄科学技術大学院大学(OIST)

OIST の採用ページには、研究ユニットやセンターごとの公募が並びます(OIST Careers)。当サイトには、題名に量子が入る研究ユニットやセンターの募集(ポスドク・研究員など)を載せていて、掲載中は12件です(沖縄科学技術大学院大学(OIST))。OIST の採用ページは自動での読み込みを拒むため、当サイトの求人は、人が開いて読んだ内容です。公式の一覧から消えたかどうかは、自動では確かめられません。応募の前に公式のページで募集が続いているかを確かめてください。

海外勢は、日本でどう取り組んでいるか

海外の量子コンピューター企業も、日本で機械を置いたり、日本勤務の人を募集したりしています。ただし、日本に機械があることと、日本で採用していることは別です。公式の資料で確かめたことだけを書きます。

Quantinuum(イオントラップ)

Quantinuum は、米国コロラド州に本社を置く量子コンピューターの会社です。2025年2月12日に、理研の和光キャンパスで、同社の量子コンピューター「黎明」が稼働したと理研と共同で発表しました(理研の発表)。公式の採用ボード(Lever)には、勤務地の絞り込みに日本(東京・和光)があります(Quantinuum の求人ボード)。和光では、イオントラップ型量子コンピューターのハードウェア・オペレーション・エンジニアを募集しています(募集要項)。当サイトには日本勤務の募集だけを載せていて、掲載中は5件です(Quantinuum)。

IBM

理研と IBM は、2025年6月24日に、IBM Quantum System Two「ibm_kobe」の神戸市の計算科学研究センターへの設置を終えて、運用を始めたと発表しました。156量子ビットの超伝導プロセッサー IBM Heron を搭載し、米国外で初めて稼働する IBM Quantum System Two だと説明しています(理研の発表)。機械は理研の施設に置かれています。この記事では、日本 IBM の拠点や採用の中身までは確かめていません。公式の入口はIBM Careersです。当サイトには、IBM の求人は掲載していません。

QuEra と ORCA Computing

経済産業省の資料(2026年7月8日)は、産総研 G-QuAT の量子コンピューターに QuEra(中性原子)の名前を挙げています。同じ資料は、光量子コンピューターを開発する英国のスタートアップ ORCA Computing が、2026年6月に豊田通商を通じて、日本の大手企業向けに機械を設置したと書いています。日本の民間企業向けでは初の本格的な導入とされています。両社の日本での採用の窓口は確かめられなかったため、求人の有無は書きません。

国の資料にある国産機の開発目標

経済産業省 イノベーション・環境局の資料「量子コンピュータ政策の今後の方向性」(2026年7月8日)は、国産の量子コンピューターの開発ベンダーを方式別に載せています。12ページの原文の文言を、そのまま表にします(開発の主体は、資料では会社のロゴで示されています)。目標の年は資料に書かれたもので、計画は変わることがあります。

方式資料に載っている開発の主体資料の記載(原文)
超伝導富士通超伝導量子コンピュータにおける日本のトッププレイヤー/理研と共同で64/256量子ビット機を開発/産総研G-QuATに日本初の商用量子コンピュータを納入/2030年度の1万物理量子ビット超機実現に向けた研究開発を実施中/2035年度に1,000論理量子ビット機の実現を目指す
光OptQC × NTT東京大学(古澤研)発のSU/2030年の100万物理量子ビット機実現に向け共同での研究開発を実施中/OptQCが有する光量子コンピュータ開発技術と、NTTが有する光通信技術を融合
中性原子Yaqumo京都大・分子研発スタートアップ/2027年度中にイッテルビウム原子を用いたFTQC試作機の開発を目指す/「Quantonation」「Alumni Ventures」から資金調達(日本初)
シリコン日立2030年度の1,000物理量子ビット機実現に向けた研究開発開始を発表/理研およびimec(ベルギー)、さらにはIntelとも連携し、実用化に向けた研究開発を加速
イオントラップQubitcoreOIST発スタートアップ/イオントラップ技術と光量子接続を融合した、分散型量子計算アーキテクチャの研究開発を実施

同じ資料の別の頁には、国内のサプライチェーンとして LQUOM(量子中継器・量子インターネット)、QuEL(制御装置・ミドルウェア)、NanoQT(量子コンピュータ接続システム)、JIJ(ソフトウェア)、QunaSys(ソフトウェア)の名前が、それぞれ1〜3行の説明つきで出ています(13ページ)。

国の戦略は見直しの予定があります

文部科学省の資料「量子技術に関する政策動向」(2026年1月)は、令和2年以降に策定した3つの戦略と、それを補う2つの推進方策について、令和8年度に統合と抜本的な見直しを実施する予定だと書いています。この記事に載せた国の目標の数字は、2026年11月3日に確かめた資料のもので、見直しで変わる可能性があります。国の方針と実用化の時期は量子コンピューターはいつ実用化するかで整理しています。

公式の採用ページに書かれている働き方と応募の方法

採用の窓口がある会社について、公式のページに書かれている応募の方法と働き方を並べます。確認した範囲に絞っていて、書かれていない項目は空欄にしました。選考の中身は変わることがあるので、応募の前に必ず公式のページで確かめてください。

会社職種の分け方・募集の形勤務・働き方(公式の記載)応募・選考(公式の記載)
OptQC光量子のほか、光通信・光学設計・半導体やナノフォトニクスの人材を歓迎。個別の職種名の一覧は確かめられなかった東京都豊島区に本社と研究所応募フォームで履歴書と職務経歴書を提出、面接2〜3回(研究開発職は発表あり)、内定
QunaSysエンジニア、リサーチャー、事業開発、コーポレート、プロダクトマネージャー、インターンリモートワーク、フレックスタイム制(コアタイムなし)通年採用。求人一覧(HRMOS)から応募
Quanmaticソリューションマーケティング、成長戦略、プロジェクトマネージャー、数理最適化エンジニア、フルスタックエンジニアリモートワーク(エンジニアは首都圏以外に住む人も可)、フレックスタイム制または裁量労働制(職種による)応募フォーム
Qubitcore研究者、エンジニア、プロジェクトマネージャー、学生インターン(沖縄)、経営・コーポレート(横浜)研究・エンジニアリングは沖縄、経営・コーポレートは横浜の本社各職種の詳細ページから応募。登録フォームもある
NanoQTハードウェアと理論の研究職、リサーチインターンハードウェアは出社、理論はハイブリッド勤務各募集の「Apply Now」から
QuELハードウェア、ソフトウェア、リサーチャー、プロダクトマネージャー、フィールドアプリケーションエンジニア本社は東京都八王子市カジュアル面談の申し込みを受け付け。副業の相談も可
NEC量子セキュリティ領域のリサーチエンジニア勤務地は神奈川県川崎市。リモートワークは週の半分程度可(装置を扱う人との連携のため一定の出社あり)キャリア採用サイトの募集要項から応募
理研 RQC研究チームごとの公募。多くは任期制主に和光地区(埼玉県)候補者決定次第の随時型。募集番号ごとに理研の採用ページで案内

QunaSys のように複数の職種を同時に募集している会社も、研究機関のように任期付きで年度ごとに公募を出す機関もあります。同じ「量子の仕事」でも、募集の出し方が違うため、気になる会社は公式のページを定期的に見に行くのが確実です。

やりたい仕事から探すと、どの会社に求人があるか

会社の名前から探すより、やりたい仕事から探したほうが早いことがあります。当サイトに掲載中の求人を職種ごとに数えて、求人がある会社と機関を件数の多い順に並べます。件数の多さは、会社の大きさや成長を比べる数字ではありません。募集の出し方(職種を細かく分けるか、まとめて1件にするか)にも左右されます。

職種掲載中求人がある会社・機関(件数)
量子ハードウェア・装置23件Yaqumo 5件、理化学研究所 量子コンピュータ研究センター 4件、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 3件、Qubitcore 3件、LQUOM 2件、Nanofiber Quantum Technologies 2件、Quantinuum 1件、産業技術総合研究所 G-QuAT 1件、QuEL 1件、Quantum Zero 1件
量子ソフト・アルゴリズム開発11件QunaSys 3件、Jij 3件、Quanmatic 2件、Yaqumo 1件、Qubitcore 1件、QuEL 1件
研究職(理論・基礎・研究開発)42件情報通信研究機構(NICT) 8件、理化学研究所 量子コンピュータ研究センター 7件、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 7件、QunaSys 4件、LQUOM 4件、Qubitcore 3件、Nanofiber Quantum Technologies 3件、Jij 2件、Quemix 2件、NEC 1件、QuEL 1件
事業開発・営業・PM23件Yaqumo 4件、QunaSys 3件、Quantinuum 3件、Qubitcore 3件、Quanmatic 3件、Jij 2件、QuEL 2件、Quemix 2件、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 1件
コーポレート16件QunaSys 4件、Yaqumo 4件、Qubitcore 4件、産業技術総合研究所 G-QuAT 2件、LQUOM 1件、沖縄科学技術大学院大学(OIST) 1件
オープンポジション(随時応募)3件LQUOM 2件、Quantinuum 1件

2026年11月5日時点で量子ジョブに掲載中の求人の集計(各社の公式の採用ページから取得)。業界全体の統計ではありません。

「オープンポジション」は、特定の職種に絞らない随時の募集です。研究職の求人には、研究機関の公募が多く含まれます。職種ごとの求人の一覧は、上の表の職種名のリンクから見られます。

会社の探し方と、応募の前に確かめること

量子の会社を探すときは、会社の名前から探すより、次の3つの軸のどれかから入ると絞りやすくなります。どの軸でも、最後は公式の採用ページを開いて確かめます。

探す軸どう使うかこの記事のどこを見るか
仕事の種類からハードウェア(実験・装置)、ソフトウェア・アルゴリズム、研究、事業開発、コーポレートに分け、当サイトの職種別の一覧で絞るハードウェア・ソフトウェア・研究・事業開発・コーポレートの一覧
方式・領域から光、中性原子、イオントラップ、超伝導、シリコン、量子通信、量子センサなど、自分の専門に近い領域を選ぶ「方式の違いは、仕事の違いになる」の表
働き方・立場から正社員か任期付きか、勤務地、リモートの可否、博士号を条件にするか会社ごとの「採用」の段落と、各社の会社ページ

応募の前には、次のことを確かめてください。

  1. 公式の採用ページで募集が続いているか。当サイトの掲載は、取得した日の時点の内容です。締切や募集の終了は、公式のページが正です。
  2. 量子の仕事の募集かどうか。大手企業の窓口は会社全体の募集で、量子以外の仕事も多数あります。題名や職務の説明に量子と書かれているかを見てください。
  3. 雇用の形。正社員、任期付き、パートタイマー、インターンで条件が違います。理研やNICTの公募は任期付きが多く、給与は月額で書かれます。
  4. 求める経験。博士号を条件にする募集もあれば、量子の経験を条件にしない募集もあります。分からないときは、公式のカジュアル面談や問い合わせ窓口を使います(QuEL は採用ページで案内しています)。
  5. 計画の言葉の違い。「検討」「協定」「採択」「目指す」は、事業が決まったという意味ではありません。目標の年は、各社が公表した計画で、変わることがあります。

量子の分野には、当サイトのほかにも、量子専門の紹介サービスがあります。たとえば Quantum Plus は、株式会社プロタゴニストが運営する量子・ディープテックのメディアと転職エージェントで、有料職業紹介事業の許可番号を公式サイトに載せています。紹介サービスでは、会社の名前を伏せた求人があることもあります。当サイトは、会社と研究機関の公式の採用ページから求人を取得し、会社名と公式の応募先を付けて掲載します。どちらが合うかは、探し方で選んでください。

経験が少ない人は未経験から量子の仕事を目指す人の学び方、仕事の種類は量子の仕事と職種、方式の比べ方は量子コンピューターの方式の比べ方、量子コンピューターそのものの説明は量子コンピューターとはが参考になります。会社ごとの求人は、会社ページ(QunaSys、Yaqumo、理研など)から見られます。

出典

確認日はすべて2026年11月3日です。公式のページは、確認の時点の内容です。